超硬素材による自動車金型部品の超精密加工
金型部品
加工詳細
- 製品名
- 金型部品
- 材質
- 超硬合金
- 業界
- 自動車

加工内容・特徴
目次
1. 自動車産業を支える超精密金型部品
自動車製造において、品質と生産性を左右する重要な要素の一つが金型部品の精度です。横山製作所では、超硬素材を用いた金型部品の製造において、2μm(0.002mm)という驚異的な加工精度を実現しています。
95%
初回精度達成率
初回精度達成率
70%
寸法変動削減
寸法変動削減
50年
技術継承
技術継承
24h
見積回答
見積回答
2. 加工事例:超硬素材による薄板金型部品
製品仕様
素材 | 超硬合金 |
用途 | 自動車業界向け金型部品 |
寸法 | 15mm × 20mm × 30mm |
特徴 | 薄板形状の精密加工部品 |
機能 | カットベンド(抜きと曲げの同時加工)用金型部品 |
実現した加工精度
驚異の加工精度を実現!
±2μm(0.002mm)の寸法精度
表面粗さ: Ra0.2以下 / 平行度: 0.003mm以内
±2μm(0.002mm)の寸法精度
表面粗さ: Ra0.2以下 / 平行度: 0.003mm以内
3. 採用した加工技術
ワイヤーカット放電加工(4周加工)
当社では、超硬素材の加工において4周加工方式を採用しています。この多段階加工により、超硬素材特有の加工難易度を克服し、安定した品質を確保しています。
1
荒加工
高速で材料を除去
2
中仕上げ
形状精度の向上
3
仕上げ
寸法精度の確保
4
超仕上げ
最終精度2μmの実現
プロファイル研削加工による最終仕上げ
ワイヤーカット後、プロファイル研削機による精密研削加工を実施します。
- 面粗度の向上(鏡面仕上げ)
- エッジ部の微細なバリ除去
- 最終的な寸法精度2μmの達成
4. カットベンド金型の重要性
カットベンド工法とは
カットベンド工法は、材料の抜きと曲げを同一工程で行う革新的な加工方法です。この工法により、製造工程の大幅な効率化が実現できます。
- 工程数の削減(生産性30%向上)
- 位置精度の向上(組立精度の改善)
- 材料歩留まりの改善(材料コスト15%削減)
超精密加工が実現する価値
2μmという超高精度により、以下のメリットが生まれます:
実現する価値 | 具体的な効果 |
---|---|
製品品質の安定化 | バリの発生を最小限に抑制 寸法のばらつきを極限まで削減 |
金型寿命の延長 | 均一な応力分布による摩耗の低減 メンテナンス頻度の削減(約40%減) |
量産時の不良率低減 | 初回から安定した品質を実現 不良率を従来比70%削減 |
5. 横山製作所の技術力
保有設備と技術
- 最新型ワイヤーカット放電加工機:5台
- 超精密プロファイル研削盤:3台
- 三次元測定機:精度0.5μm
- 恒温室:温度管理±0.5℃
品質保証体制ISO9001認証取得
- 実機想定トライ:量産前の徹底的な検証
- スケルトン保存システム:加工ノウハウのデータベース化
- 一貫内製体制:設計から製造まで自社完結
6. お客様の課題解決事例
事例1:自動車部品メーカーA社様
課題:カットベンド金型の精度不足による不良率5%
解決:当社の2μm精度金型導入により不良率0.3%まで改善
解決:当社の2μm精度金型導入により不良率0.3%まで改善
事例2:電装部品メーカーB社様
課題:金型摩耗による頻繁なメンテナンス(月2回)
解決:超硬素材と超精密加工により月0.5回まで削減
解決:超硬素材と超精密加工により月0.5回まで削減
7. よくあるご質問(FAQ)
超硬素材の加工納期はどのくらいですか?
標準的な部品で2-3週間、複雑形状でも4週間以内に対応可能です。
小ロットでも対応可能ですか?
試作1個から量産まで、幅広く対応しております。お客様のニーズに合わせて柔軟に対応いたします。
加工可能な超硬素材の硬度は?
HRA93までの超硬合金に対応可能です。詳細な仕様については、お気軽にお問い合わせください。
8. まとめ
超硬素材による薄板金型部品の製造において、2μmという超高精度を実現することは、単なる技術力の証明ではありません。それは、お客様の製造現場における品質向上、コスト削減、生産性向上に直結する価値の提供です。
横山製作所は、50年にわたる金型製造の経験と最新の加工設備、そして熟練の技術者による一貫体制により、「品質と納期の両立」という製造業の永遠の課題に挑戦し続けています。